主婦のみなさん、日々の生活の中で、ついこれらの言葉を使っていません?

「でも」

「どうせ」

「だって」

家事や仕事の両立に追われる中で、毎日がんばっているのに、だれも認めてくれない・・・

そんなとき、つい否定的な言葉を使ってしまうことがあるかもしれません。

でも、これらの言葉がコミュニケーションにどれだけ影響を与えるか、ご存知でしょうか?

今回は、否定的な言葉を使わないことの重要性と、その対処法についてお話しします。

「でも」「どうせ」「だって」がよくない理由

「でも」「どうせ」「だって言葉がよくない理由は、ただひとつ。

相手にネガティブな印象を与えるからです。

次の会話を聞いて、あなたはどう思うか考えてみましょう。

友人「新しくできたレストランでランチしよう!」

あなた「でも、並ぶんでしょ。疲れるわ・・・」

こども「将来ね、スポーツ選手になりたいなぁ。」

あなた「どうせ、すぐあきらめちゃうよ。」

夫「電話したのに出なくて困ったよ・・・」

あなた「だって、家事や子育てで忙しいでしょ!」

このような話し方で返してしまうと、相手の意欲を削いでしまいますね。

これらの言葉は、コミュニケーションの障害となり、関係性を悪化させる原因にもなりかねません。

なぜ、人は否定的な言葉を使ってしまうの?

では、なぜわたしたちは「でも」「どうせ」「だって」と、否定的な言葉を使ってしまうのでしょうか?

あなた自身も、使いたくて、使ってるわけではないと思います。

その背景は、大きく3つに分けられます。

  • 自己防衛
  • セルフハンディキャッピング
  • 責任回避

自己防衛

「でも」「どうせ」「だって」の言葉は、自己防衛のために使われます。

自己防衛とは、字のとおり自分自身を守ることです。

例えば、失敗を恐れて新しいことにチャレンジできない場合

でも、今更始めるのもね。若くないし、お金も時間もない。」

どうせ、今から始めても、遅いから、うまくいかないよね。」

だって、仕事と子育てで忙しくてできなかったし。」

と、あなたが思ったとしましょう。

そう思うことで、このような自己防衛が働き、「行動しない理由」を探そうとします。

セルフハンディキャッピング

自己防衛には、セルフハンディキャッピングと関与しています。

セルフハンディキャッピングとは、失敗しそうなときの言い訳をあらかじめ用意しておくことです。

失敗を恐れて新しいことにチャレンジできない場合を、もう一度例にあげましょう。

セルフハンディキャッピングとは、このような心理です。

「失敗しなければ、他人から笑われたり、否定されなくて済む」

事前に言い訳をしておくことで、失敗したときに自分の評価が下がらないようにします。

失敗の責任を自分以外の要因に転嫁することで、自分にはまだ可能性があると思い込み、安心させようとします。

責任回避

責任回避とは、自分でやらなければならないときや失敗したときに、他人や物事のせいにすることです。

「自分は悪くない」と見せかけることで、他人からの否定的なフィードバックを避けるのです。

責任回避をする理由は、

  • 自分が悪いと認めたくないから
  • 自分の行動や意見を批判されたくないから
  • 自分の行動責任を他人に押し付けやすい

仕事でミスをしたり、良い結果が残せなかったとき

「だって、あの人がこう言ったから」

と愚痴ることありませんか。

自分の行動の責任を他人に押し付けることで、一時的に自尊心を守るメリットがあります

その場しのぎに楽かもしれませんが、長期的には自己成長の機会を奪ったり、や人間関係に悪影響を及ぼすことがあります。

意識して使わないことで、より前向きなコミュニケーションができるようになりますよ。

否定的な言葉をやめる方法

否定的な言葉を使わないようにできることは、意識的にポジティブな言葉に置き換えることが大切です。

否定的な言葉を肯定的な言葉へ言い換えることを「ポジティブリフレーミング」と呼ばれます。

ポジティブリフレーミングを心がけることで、ネガティブな状況や否定的な言葉を前向きに捉えなおし、気持ちや行動を改善することができます。

例えば、このような例を挙げます

失敗してしまった

良い勉強になった

自分の時間がない

家族と過ごす時間がたくさんある

子育ての口出しされた

子どもの成長について貴重な意見をもらった

仕事を辞めてしまった

次のステージへ上がるチャンス

人見知りで話せない

聞き上手

家事に追われている

いつも家族のために快適な環境を作っている

部屋が汚い

充実した毎日を過ごした証拠が残っている

子どもにイライラしてしまう

一生懸命子どもと向き合っている

先ほどの会話を例に、もう一度言い換えてみましょう。

友人「新しくできたレストランでランチしよう!」

あなた「いいね。行列ができる人気店だけど、ますます待ち遠しくなるよね。」

こども「将来ね、スポーツ選手になりたいなぁ。」

あなた「いい夢だね!毎日の練習がきついけど、一緒にがんばろう。」

夫「電話したのに出なくて困ったよ・・・」

あなた「ごめんね。子どもとお風呂に入ってて気付かなかったよ。大丈夫だった?」

このように、否定的な言葉を肯定的な言葉へ変えることで、相手に対する印象が大きく変わります。

すぐに言い換えることができないと感じたときは、一呼吸置いて、ゆっくりと考えてみましょう。

難しい言葉や長いセリフを考えようとせず、あなたの知っている言葉で、短い言葉で伝えることから始めるとよいでしょう。

あらかじめ、ポジティブなキーワードをリストアップしておくとスムーズにいいかえることができます。

ポジティブな言葉

成長・チャレンジ・学び・チャンスなど

ポジティブな言葉を使うことで、感情的な反応を避け、より建設的なコミュニケーションが可能になります。

まとめ

否定的な言葉を使わないことは、コミュニケーションを改善し、より良い人間関係を築くために非常に重要です。

最初は難しいかもしれません。

ポジティブな言葉をリストアップしながら、少しずつ意識して実践してみてください。

きっと、日常生活がより豊かで楽しいものになるはずです。

まずは、「でも」「どうせ」「だって」をやめることから。

ポジティブなコミュニケーションを心がけてみませんか?

この記事が、みなさんの生活に少しでも役立つことを願っています。